最近「電磁波対策」に関する相談が相次いでいます。一口に電磁波対策と言っても、考え方・対策方法・使用素材などケースバイケースです。そこで今回より「電磁波対策 相談シリーズ」として、色々な電磁波対策の中身を頭の中で概略イメージ/疑似体験しやすいように、Q&A (ご相談&回答)の形式でお伝えしていこうと思います。
Q:最近どうも体調が良くないと思ったら、向かいのビルの屋上にアンテナが設置されていることに気付きました。もしかすると、アンテナからの電磁波が原因の一つかもしれないと思い色々とネットで調べてみると、様々な記事が目に入って来ました。向かいのビルのアンテナからの電磁波を対策するには、どうしたら良いですか?特に、窓際にある自分の机に座っている時に体調が悪いような気がします。
A:お困りですね。もしよろしければ、実験的に電磁波対策をしてみてはいかがでしょうか。今回の電磁波(電波領域)を防ぐには、電気が通る素材(金属など)が必要ですが、家庭内にある素材で手軽に使えるのはアルミホイルです。このアルミホイルでちょっとした電磁波対策をしてみましょう。
電磁波対策を考える上で大切なことの一つは、対策を「①発生源側」「②影響を受ける側」「③発生源側と影響を受ける側の間」のどこで実施するかを考えることです。この場合は、実験的とはいえ、通信インフラ施設である向かいのビルのアンテナにいきなり対策するわけにはいきませんので、②か③のどちらか、あるいは両方で考える必要があります。
【電磁波対策の例】
今回の場合、できる限り生活の邪魔にならない形で対策したいので、「③発生源側と影響を受ける側の間」を選択するとします。特に「窓際にある自分の机に座っている時」が問題とのこと。手始めにこの窓/壁へ、アルミホイルを体が隠れるくらいの範囲(1m×2mくらい?)に貼ってみてはいかがでしょうか。光の反射と同じように電磁波を反射する、シールドエリアを形成するのです。貼る際には、継ぎ目の処理も大切です。例えば数センチ以上重なるようにして表裏をセロハンテープで貼り、隙間から電波が漏れ入って来ないようご注意ください。(プロの現場では… 例えば半田付けなどで電気的に継ぎ目の無い状態を形成しています。)
通常、アンテナから出ている電磁波の周波数帯は、例えば0.7~3.5GHz(4G通信)や3.7~28GHz(5G通信)など、比較的高い周波数であるため、指向性が強く、アルミホイルで作ったシールドエリアに対し回り込みづらい特徴があります。もし効果があるようならば、アルミホイルを電磁波シールドメッシュ(シールド専用の特殊素材)へ交換すれば、太陽の光を遮断することなく、電磁波対策が可能となります。